医療機器の販売・情報提供
体外循環
当社は、「体外循環」(人工臓器)で使用される医療機器について、最新・最先端の商品や情報をご提供します。
「体外循環」とは、生体内の血液を体外に誘導し、酸素を付加したり、老廃物や代謝産物などを除去した後に、再び体内に戻すことで、 「人工腎臓」や「人工心肺」などの人工臓器を使用します。
①人工腎臓
腎臓では、血液からの老廃物や余分な水分の濾過及び排出(尿)、体液の恒常性の維持などを行っています。腎臓の機能が 低下すると、「人工腎臓」と呼ばれる装置で血液をきれいにする必要があります。「人工腎臓」には色々な形式がありますが、 最も広く使用されているのが、血液透析です。これは半透膜という特殊な膜を介して血液から水分や老廃物を 取り除くとともに、血液が酸性にならないように、電解質の組成を調節する装置です。血液透析では、腕の血管に針を刺し、血液ポンプで連続的に血液を取り出して、ダイアライザー(透析器)と 呼ばれる用具で血液をきれいにします。 ダイアライザーは、長さが30cmほどの筒状の管で、中にホローファイバーという極めて細い糸が 1万本も入っています。この糸は中心部に穴があいており、その穴の中を血液が、糸の外側を透析液 (血液を洗うための液体)が流れます。 ホローファイバーは水や老廃物を通すように作られていて、連続的に血液を送ることによって水分や老廃物を取り除いて、 血液をきれいにします。ダイアライザーに透析液を正確に送り、半透膜を介して血液から過剰な水分を 透析液側へ引き込むための装置が、コンソール(透析装置)です。
②人工心肺装置
心臓血管外科手術で、心拍動を止める必要のある場合に、心臓が停止している間、一時的に体外循環により血液循環とガス交換を 行うのが、「人工心肺装置」です。 「人工心肺装置」は、手術中の出血を吸引するための吸引ポンプ、異物・気泡を除去する動脈フィルター、 体温の温度調節をする熱交換器、肺によるガス交換(静脈血を酸素化して、炭酸ガスを排泄する)を代行する人工肺、 心臓のポンプ機能を代行する送血ポンプ、循環血液量を調節する静脈血貯血槽などから構成されます。「人工心肺装置」は、血圧を監視したり、血液の酸素濃度を測定する血圧を監視したり、血液の酸素濃度を測定したりする 様々な安全装置が付いたかなり大掛かりな機械で、臨床工学技士と呼ばれる専門の医療スタッフが操作します。